「……なんでもないです」 もうあたしは、アクマのいじめのターゲットなんだ…… さっき引っ込んだ涙が、また溢れてきそうだった。 「弁当……」 「えっ」 「食わねぇの?」 「あ……いや、食べます……」 卒業まで一年半。 しばらくコイツの機嫌を伺い続けなければいけない現実に気を重たくしながら、お弁当を食べ始めた。