「阿久津くっ、何してんの、帰ろうよー……っひ」



何人かの不良が立ち上がり、こちらに向かって歩いて来る。


確実に喧嘩モードだ。


このままだと巻き込まれてしまう。




どうにかして逃げなければ‼




しかしがっちりと掴まれたアクマの手によって、逃亡を阻まれる。


もうどうしたら良いか分からない。






アクマァァア、巻き込むんじゃねぇよぉおお。



涙目で必死に訴えるが届かない。




不良との距離がどんどん近付いてきている。