あたしがこんなにも屋上に行くのを嫌がる理由。


それは、この学校の屋上が不良のたまり場だから。




つまり、あたしの苦手な野獣男子の巣窟なんだ。






「てっ、転校してきたばっかで知らないかもだけど屋上は怖い人達がいっぱいでっ……一般生徒は近付かない場所でっ……ちょ……あ゛ぁああ゛あぁ」




涙目になりながら、どんなに踏ん張っても力では男のアクマには敵わない。



ズルズルと引きずられてしまい、結局は屋上の扉前まで連れて来られてしまった。







そして、とうとう――……




「あ゛ぁあぁあ゛あ」


「……うっせーな、少し黙れ」









禁断の扉が開かれた……!!