「一年かけて、お前のペースで歩いてやるよ。まずは友達としてスタートだ。 卒業したら必ず迎えにきてやる。絶対に逃がさねぇから覚悟しとけよ!」 ーーブォン‼ 唸り声をあげたバイクは、そのまま住宅街を走り去っていった。 近所迷惑にならないか心配になる。 彼女の立場としてはイチコロであろう、かっこいい捨て台詞を残していったアクマ。 そんな奴を、あたしは半ば放心状態で見送っていた。 虚ろな瞳で空を見上げ、一言。 「………逃げられない気がしてきた」 憔悴しきった顔で呟いた。 ~fin~