アクマはまたしてもあたしの唇に触れてくる。 男なのか子犬なのか分からないその不思議な魅力に、あたしは溶けてしまいそうなぐらい体温が上がっていた。 流されちゃ駄目‼ 駄目って分かってるけどっ……こんな目で見つめられたら――……!! 「……駄目、なのか?」 ああぁぁぁぁ、やめて‼ そんな目で見ないでっ‼ 「あたしっ……あたし‼阿久津くんと……!! 優真と……!! 友達としてなら付き合いたいですっ‼!!」