あたしもそれに合わせて後退するんだけど――…… 「頼むよ……凪桜」 ……あ‼ トンと背中が壁に当たる。 とうとう追い詰められて、これ以上後ろには下がれない。 「凪桜……」 目の前には、泣きそうな顔をしたアクマ。 「好きだ」 「阿久津くん‼」 その瞳は、まるで捨てられた子犬のようだ。 母性本能をぎゅんぎゅんに刺激してくる。 「あ、あたし……あたし‼」 「ん?……何だ?」 アクマが優しく問いかける。