「……あ、阿久津くん」 「……なぁ、凪桜……本当に駄目なのか? 少しでもいいんだ……俺に、可能性はないのかよ」 そう言って一歩こちらに向かって足を踏み出すアクマ。 それと同時に、あたしは一歩後ろに下がる。 「あ、あのっ、……阿久津くん?」 「今まで以上に頑張る、誰よりも大切にしてやるから……もう一度、俺にチャンスをくれないか?」 アクマは、また一歩、また一歩とどんどん距離を詰めてくる。