「見捨てないでくれてありがとう。 こんな怪我までして助けてくれたんだもん。お礼はちゃんと言わないとね」 足を止めると、つられてアクマも足を止める。 そこで初めてアクマの顔を見る事ができた。 青あざや切り傷が目に入り、居たたまれない気持ちになる。 「今日はもう帰ろう……早く手当した方が良いよ。彼女の山本さんにも悪いし……ね?」 そういって駐輪場に戻ろうと踵を返した途端、アクマが強い力で腕を掴んでそれを阻止した。