やっと帰れる……♪



アクマの後ろ、バイクに揺られながらあたしは安心感に包まれていた。

もう今日は何も考えたくない……



さっさと家について、ゆっくり休みたかった。

休みたかったのに――……





「……!?ちょ……阿久津くん!?どこ向かってんの!?帰るんじゃなかったの!?」


アクマは無言でバイクを走らせて停めた。


場所は最近遊びに来たあのショッピングモールだ。



茫然としているあたしにアクマはこう告げる。





「ちょっと歩こう」


「…………」