その場を立ち去ろうとするアクマに、海藤の後輩達は一斉に立ち上がり、



「「「ありがとうございました‼」」」



ビシッとお辞儀をしてお礼を言った。

営業マンも顔負けの低いお辞儀だ。





「帰るぞ」


「……はい‼」



その一言をどれだけ待ちわびていた事だろうか……


あたしは、別れた事実をこの場で暴露されなかった事にしばし幸福感に満たされていた――……