「……っ‼」 「……凪桜、ビビリすぎだ」 まだ走り出してもいないのにアクマの体にしがみつくあたし。 振り落とされないように必死だ(何度も言うけど、まだ走り出してはいない) 青い顔して震えているあたしを見て軽くため息をついたアクマは、 「おい」 近くにいた、同じくバイクに乗り込んでいる後輩に声をかける。 「今からお前らを杉崎さんトコに案内する。悪いがスピードは出さねぇからな」