「……貰っとく。とりあえず移動するぞ、ついて来い」 「う、うん!」 あたしから絆創膏を受け取ったアクマは、それをポケットに入れ出口に向かった。 それを合図とするように、全員が移動し始める。 外に出ると日は完全に暮れており、見慣れない街並みが目に入った。 「凪桜……悪いが今日はバイクで帰るぞ」 「え!?絶対やだ‼」 衝撃的な提案に全力で拒否の意思を示す。 目前には、あのでっかいバイクが止められている。