あまりの衝撃的な場面に、あたしは海藤に泣きついた。



「やめて‼やめてやめてよ‼
死んじゃう、お願いやめさせて‼」


「人間はな、そんな簡単には死なねーんだよ」



そう話す海藤は、一切あたしの方を見ない。

その視線はずっと、殴られてるアクマを見ている。


その表情は、楽しくて堪らないといった様子でゾッとした。





ーードサッ‼


音のする方を驚いて見てみると、男達に囲まれたアクマが倒れた音だった。