「……そんな怒鳴らなくても聞こえてる」 「偉そうな事言ってんじゃねーぞコラ!!女殺すぞ!!?」 「ひゃ‼」 そう言って、あたしの腕を掴んで無理やり立たせる。 身長差があるのに高く引き上げられるもんだから、あたしは爪先立ちになった。 「……凪桜っ‼ ……やめろ。そいつに手ぇ出すな」 このアクマの態度に改めて自分の優勢を確認した海藤は、落ち着きを取り戻してこう話した。