どうやら一緒に登校してきたようだ。 仲良く腕まで組んでいる。 ……なんだか嫌な気分だ。 「ちょっとぉ優真ぁ、どうすんの~? 元カノが目の前にいるんですけどぉ♪」 山本さんは半ば嫌味のように言ってくる。 『元カノ』と言う言葉に、冷や汗がどっと流れだしてきた。 アクマのあの冷たい目を思い出す。 トイレでの出来事が脳裏によぎって一人体を固くさせていると――……