「別れてやるよ。解放してやる」 「え!?」 突然の了承に、ただ驚く。 「別れるって言ってんだよ。これで満足だろ?じゃあな」 吐き捨てるように言ったアクマはそのままトイレを立ち去り、あたしは一人取り残された。 呆気ない最後に、茫然と立ち尽くす。 「……う!」 突然、あのふらつきが戻ってきた。体調が優れない。 早く帰らなきゃと思い直したあたしは、教室に荷物を取りに行こうとトイレから出た。 「……あ!あたしの荷物……」