冷酷な目で射抜かれ、喋るどころか動く事さえ出来ずに。 顎にかけられた手を解いてもらう事すら忘れていた。 「最初から付き合ってなかっただと……? 馬鹿にしてんのかっ‼」 怒声がトイレの中に響き渡る。 恐ろしくて、あたしはひたすらガクガクと震えていた。 「遊びだったって事なんだろ?」 「……?」 「彼氏ヅラして、お前ぇの為に必死に走り回ってる俺は滑稽だったろ? 面白かったか?」 「な、何の事?」