「もー!朝っぱらから泣きつくのいい加減止めてよー!
ナンパの1つや2つ軽くあしらえるようにならんかいっ‼」



「だってぇ‼男怖いんだもぉぉん‼」





あれがナンパなわけないしょっ。


あたしをからかって笑いたいだけなんだよ。




ビクビクとした態度も、面白そうに見えるのか……



通学中に声をかけられるなんて、いつものこと。




その度に猛ダッシュで逃げ、環菜に泣きつくと言う悪循環。







「そんなに昔のトラウマってひどいワケ!?」



「一生治んないよ‼
男なんて、この地球上で最もサイテーな生物なんだか‼
特に阿久津優真……略してアクマ。あいつにだけは絶対会いたくないわっっ」