「……凪桜、出てこい」 「……っ!?」 その声は、扉のすぐ向かいで聞こえた。 僅かだが、少し息が上がっている。 その迫り来る様子に、あたしは恐怖で体をすくませた。 胃がキリキリと痛み出す。 「おい、凪桜……」 ……うぅ、 恐怖で、やはり声が出ない。 アクマが、ため息をつく。 「今から10カウントする」 「……??」 「それまでに出てこい。でなきゃドアをぶっ壊す」 「っ‼」