「……ひ、人違いです」 緊張で声が上ずった。 びっくりするぐらい情けない声に思わず赤面する。 「……もしもし、阿久津さんッスか? 見つけました。野外トイレです」 あたしの人違い宣言を無視して、その男子はアクマに電話をし始める。 「間違いありません。30分以上ここにいます。 その間、誰も出入りしてません。 声も聞きました。……ハイ、ハイ。 分かりました。そのまま見張ってます。じゃ」