そう威嚇するアクマに、山本さんは素直にその絡まらせた腕を放す。 アクマは一切、山本さんを見ない。 その視線はただ一人……あたしに向けられている。 ぁ……あわわわわ。 久々の不機嫌なアクマに、ちびりそうなぐらい怯えるあたし。 山本さんの腕を威嚇して振り払ったアクマは、ゆらりと立ち上がってあたしの前まで歩いてきた。 「どこ行くんだ?」 もう一度聞いてくる。意外にも、その声は優しかった。