……見てらんないわぁ。


あからさまなボディタッチに、目のやり場に困ってしまう。



彼女達の興味が自分からアクマに変わった事を機に、あたしはその場を離れた。




「今日も凪桜と一緒だから無理だ」


「何でそう嫌がるワケぇ!?」


「弁当作ってもらってんだよ。だから無理だ」



「はぁ!?弁当!?」



この大声には、クラス全員が山本さん達に目を向けた。

環菜達と合流したあたしも例外ではない。




その山本さんが、恐ろしい形相で睨んだ人物はあたしただ一人。


言いようのない不安が心の中に広がっていくのを、あたしは打ち消そうと必死だった。