昔の事を思い出すと、どうしても奴の気持ちを信じられない……


特に、ハッキリと言葉で表していない所がアクマを信じられない要因の一つだ。



どうせまた、からかうつもりなんだろうと疑いが消せない。





「あたしだって、アクマなんか好きじゃないし……」


たまにドキドキさせられる事もあるけど、あれは単に男との接触に慣れてないせいだ。


気のせいというものなんだ……。




「しっかりしなきゃ、あたし!

また昔みたいになりたいの!?」



そうだ、

心を許してはいけない。隙を見せてはいけないんだ。



何があろうとも、アクマにだけは――……