アクマの買い物に付き合わされるだけか。


これがデートってもんなら、あんま楽しいのじゃないなぁ。



そう思いながら後ろに付いて歩きだす。


と、いきなり足を止め怪訝な顔で振り返るアクマ。




「何さっきから後ろ歩いてんだ。横歩けよ」


「え?だって昔、下僕は後ろ歩けって……」


「は?」



「あ!いや、何でもない」




そうだった。今は「下僕」ではなく「彼女」だった。



慌てて横に並ぶ。