テンポ良く進む強引な誘い文句に、断る隙を与えられなかった。 「これって……デートってやつ?」 だんだんと取り付けられた約束の内容を理解し、すればするほど事の重要さに気付いて青ざめる。 「か、か、環菜あぁぁあ゛あ゛ぁぁ」 そして、友人に助けを求めるべく、大慌てで部屋から飛び出した。