そして――……




「……凪桜っ」


「……っわゎ!?」



アクマはあたしを抱き締めて。




「良かった……無事で……」



安堵の息をもらした。





しかし、あたしは力の限りアクマを引きはがし怒鳴り付ける。




「触らないでよ、誰のせいでこうなったと思ってんの。アンタのせいだからね。
あたしを、アンタの彼女だと勘違いして、こんな目にあったんだから。


スッゴく怖かったんだからぁ」




怒りの収まらないあたしは、もはや半泣きだ。


アクマの事をアンタ呼ばわり。




普段のあたしでは考えられないことだった。