「……無理じゃねぇ……、美味いったら美味いんだっ……」



青い顔でそう話すアクマ。




「……今吐きそうになったでしょ……」


「うるせぇ……、明日も頼むぞ……」


「…………」


「……返事」


「……ハイ」




理解不能な行動に心底驚いた。


文句の一つも言わないなんて……








しばらくは抜け出せそうにない弁当地獄。



真面目に食べてくれるなら、もうちょっとマシな物を作ってやろうと、あたしは仏心を覚えた。