《ガチャッ》




『ただいまー。』





『奏乃!大丈夫だったか?!』





『お兄ちゃん。大丈夫だよ?』





『そうか。良かった…。』






西山陸翔。
20歳。
私の兄。心配性。




『珍しいわね、奏乃が遅いなんて。』





『うん。クラスの子の仕事手伝ってた。優しい子なんだ。』





『へー。男?』





『?うん。桜月奏多くんっていうの。』





『お、男の、てつだい、』





『お兄ちゃん?』







《ピンポーン》






『誰かしら、こんな時間に。』





ママが玄関に行ってる間に階段を上がろうと廊下に出る。





『…桜月くん?』





そこにはなぜか桜月くんが立っていた。