「赤ずきん!」
暗闇からきたのは荒れ果てた姿の母でした
赤ずきんは母に寄り添います
「お母さん。あのねこのお兄ちゃんが連れてきてくれたの」
「お兄ちゃん……?」
母はそういい、横を見るとそこに少年の姿はありませんでした
その代わりに大きな狼がよだれを垂らしこちらを見ていました
「赤ずきんいますぐお家に戻りなさい!はやくはやく戻るのよ!」
母は私の背中をおし、狼の前に立ちました
赤ずきんはその言葉の通り家を目指し走りました
息をきらし、木々が風で揺れる音にビクビクしながら…
家につくと鍵をしめてドアの前に家具を置きました
