その夜、シオン・モーダルは強い風に体が吹き付けられる感覚で目が覚めた。 眠い目を擦りながらベッドの横にある、明かりをつけると隣に寝てるはずのペットのリトが居なくなっていることに気付く。 「リトー……?」 辺りを見回すと閉めてあったはずのドアが少しだけ開いてあった。 その瞬間頭を巡っていた考えが1つの結論を出す。 シオンは壁に立て掛けてある剣を取り、着慣れたマントを被ると急いで家をでた。