ハピネス

私だって、比嘉君と恋人同士として仲良くしたい。


ハピネスを3日間やり終えたら、その願いが叶うかもしれないんだ。


優しさに溢れる眼差しを彼女に向ける千熊君の前でニコニコしている惟万理の様に、私だって……


「天祢?何いきなりボーーーッとしてるのよ」


「早乙女さん、どうしたの?」


「あっ、ごめんね!何でもないから気にしないでっ!!」


羨望の気持ちで惟万理と千熊君を見ていると、いつの間にか意識がどっかに行っていたらしい。


不思議そうな顔をしている2人をどうにか誤魔化し、私達は3人で学校に向かう事にした。