ハピネス

もう中学生なのにぬいぐるみで説明って子供扱いされてる気がしたが、リリアは簡単にスルーしてぬいぐるみを手品みたいに消した。


「ちょっ、今の何!?どうやったの!?」


「……目の前にいる女が天使って分かってるのに、変な所に食いつくのねアンタ」


ビックリする私に、限りなく呆れた眼差しを向けるリリア。


「で、そのハピネスの話が色々あって“朝日のジンクス”として上母中に代々伝わってきたって事。ハピネスになった事は誰にも言っちゃいけないという決まりがあるんだけれど、何がどうなってジンクスとなったのかは――――…私には分からないわ」