ハピネス

その想いは、1人の人間の運命をも変えた。


リリアがハピネスに選んで一緒にいた、早乙女 天祢という女の子。


危うく“こちら側”に来そうになっていたあの子を救ったのは、想い人に気持ちを伝える前にいなくなるのは嫌だ。


そんな意志を宿したリリア自身だった事を……無自覚だった本人は気づかぬまま、生きてゆく事だろう。


「さて、お茶のおかわりはいかがかな?君」


きっと彼女は、もっと立派な天使になれる。


神がそんな事を考えている事も知らないまま、人間界のリリアは目を覚まそうとしていた。


「私……何してたのかしら………」



【完】