ハピネス

また私に頭を下げる彼に苦笑いして、廊下を行き交う看護師さんや患者さんの波をすり抜ける。


「士源にも親にも言われるんだけど、オレやっぱりシスコンなのかなぁ…」


「年齢離れてて病弱なら、ある程度過保護なのは…あっ……」


もう目の前が玄関だという所まで来て、私はリリアが柱に寄りかかっているのを見つけた。


相変わらず青い髪も白い羽も顔立ちも美しいが、やっぱり天使はお迎えじゃないのに病院に来てはダメだと思う。


リリアは私達に気がつくと、真っ直ぐこちらに向かって歩いて来た。


「天祢、ちょっとついて来て。彼にバレない様にね」