リリア、私ずっと見て見ぬフリしてた事があるんだよ。


アナタが巴ちゃんに関する事に対してだけ、ずっと何か様子がおかしかったのは……


人間の私ではどうにも出来ない事が巴ちゃんに迫っているのを、天使のアナタは察していたんでしょう……?


「本当に…その願いでいいの?後悔しない?」


リリアはジックリと、私に確認をとる。


だけど私は黙って一度だけ、頭を縦に振った。


「―――そう…分かったわ」


私のリアクションを見て、杖を両手で天井に向かって振り上げるリリア。


「我・派遣天使リリア=ハーウェウの名において命ず!」