ハピネス

つらつら色々と考えていると、男子生徒2名が廊下の壁に背中を預けて話し込んでいるのを発見。


サッパリした茶髪の男子と色素の薄い髪を揺らす男子は、どちらも天祢のクラスメイト。


「凹んでねぇし」


「どっからどう見ても、落ち込んでるわ」


比嘉 龍汰と千熊 士源。


まさかこのタイミングで出会うなんてビックリで、私はそのまま右側に立っていた“比嘉君”の更に右に立ってみた。


つまり現在比嘉君は左を友達の男の子、右を天使の女に挟まれている状態。


2人には私の姿も声も認識不可なので、気づかれない配慮なんて全く必要無かった。