『まぁ比嘉君の気持ちも分からなくはないけどさぁ…弁償するってきちんと謝ってるクラスメイト、怒鳴るのは………ねぇ』


「それは仕方ないよ……私だって家族の宝物壊されたばかりの時、しかも買ったお店が閉店しちゃってるのにそう言われたら、カチンときちゃうもん」


『でも天祢は閉店してる事知らなかったんでしょう?私ももし天祢の立場だったら、同じ様な言動しか出来ないと思うわよ』


電話越しでも私が落ち込みまくっているのを察してか、いつも以上に優しい惟万理。


そんな彼女の優しさに触れて、収まりつつあった涙がまた頬を伝うのが分かった。