この子は……!!人って頭叩かれると細胞が死ぬとか言われてるのに、友達をそんなにバカにしたいの!?


「天祢がバカな事言うからでしょう。天使なんかいないんだから、朝日のジンクスも所詮“言い伝え”よ。夢見るだけムダムダ」


黒いオーラを放って涙目で睨みつけてやったが、バッサリと言い捨てる惟万理は相変わらず現実的。


「だけどもし本当に朝日のジンクスが正しいのなら――――…」


私がそこまで言った時、キーンコーン…とチャイムが鳴り響いた。


「あっ、チャイム鳴っちゃった。先生来るから、じゃあね天祢」


「ちょっ、惟万理!!」