千熊君の発言で、比嘉君が運動神経いい方なのに運動部に入らなかった理由が分かった。


妹さんのお見舞いの為に帰宅部になるなんて、比嘉君にとって妹さんはとっても大切な存在なんだ。


「天祢、比嘉君ステキだね。私にもアニキいるけど、交換したいわ」


「……うん。ステキ」


嫌な顔一つしないで妹さんと遊ぶ比嘉君に、更に恋心が膨らんでゆく。


惟万理と千熊君に分からない様に、もう一度制服の上からフューチャーを握りしめた。


もうこの気持ちも、ハピネスの事も、後戻りなんか出来ない。


私は自分が出来る事を、やるだけなんだ。