僕には一つ年下の幼なじみがいる。


その幼なじみは傍から見ると物凄く可愛いらしい。


けど幼なじみが生まれた頃から僕はずっとそばにいた為、

可愛いだとか不細工だとか顔に関しては一切何も感じたことはない。


幼なじみの顔だ、と思うだけ。


そんな僕を友達は『ずるい』と言う。


僕の意思でそうなった訳でもないのにだ。



僕は中学二年生。


思春期真っ盛りの僕は幼なじみの身体の変化に気づき始めた。


中学生とは思えない身体付きで道行く高校生も

幼なじみを舐めるように見る。


絶対本人には言えないが僕があげた幼なじみの写真で抜いた友達もいる。


僕だって行為に挑んだりはしないものの、望んでいないのに

幼なじみが触れる度、反応する局部に嫌気がさす。


ずっと傍にいたのにという罪悪感とみんなに羨ましがられる幼なじみを

気軽に触れる距離にいるという優越感に苛まれた。