今日は、俺の誕生日。



そして、杏樹を独り占めできる。




杏樹をネガティヴにさせたのは俺だ。


最初から俺に好意を持ってたのは見え見えで、俺が冷たく当たる度に落ち込む姿がすっごく可愛く感じた。



冷たくしても離れていかない杏樹。



後ろをついてきて転ぶことが多かった。

手を差し伸べることをしなかった俺は、毎回のように母さんに怒られて杏樹が俺を庇って怒られていた。