いつもと同じ場所で離れ出した。


私まだ、おめでとう言えてないよ。



「たっ、竜志くん……」


「何か?」


「あのね……」



痺れを切らしたらしくて、私に近寄ってきた。


頑張れ、私!
これが言えなかったらずっと気持ちを伝えることなんてできないよ!


「竜志くん、17歳の誕生日おめでとう!」


笑顔で言うと、一度下を向き私に目を向けた。