いつの間にか恋してた

最後にれーくんが、

「明日、帰ってきて!報告がある。」

その後、バイバイと言って電話を切った。

何があるんだろう?そう思いながら、その明日になった。

「久しぶりー!」

「よぉ!」

「びびー!お帰りー!」

「んで、報告って何?」

一番聞きたかったことを真っ先に聞いた。

急に2人は暗くて怖い顔つきになった。

「小学校、廃校になるらしい。」

びっくりして、言葉が出なかった。

「…えっ。なんて言った?はい…こう…?」

「あぁ。廃校だ。俺らが卒業してから、人数が少なくなったんだよ。」

「じゃあ、今いる生徒は?どうなるの?」

「近くの小学校と合併するんだって。」

そして私たちは、思い出のたくさんある小学校に行った。

ボロボロの遊具。ボロボロの校舎。ボロボロの体育館。ボロボロのプール。

全部ボロボロ。でも、そんな小学校が大好きだった。
朝、教室に入ったら、たくさんの友達がいて、休み時間になると、みんなで外に出ていろんな遊びして、教室で授業受けて、家に帰って。また、学校に来て遊ぶ。毎日そうしてた。

だから、こんなにつらいんだろう。ここで遊んだ友達の笑顔!
今は、どんな顔をしてるんだろう。絶対笑顔なんかじゃない。

悲しかった、辛かった。