いつの間にか恋してた

広い、寒い、寂しいリビングに2人でいた。
結局、何も食べず、眠れなかった。
次の日は土曜日だった。
春祐は部活に行ったので、家には私ひとりだった。朝、仏壇に手を合わせて、ひたすら泣く。そんな毎日が続いていた。
ある日、きょうくんの親から電話がかかってきた。
「最近どう?1人で暮らしとるけど大丈夫?」

「うん。同じクラスの春祐って人が、1週間に何回か来てくれるから大丈夫だよ。」

「あのね、びびちゃんのお母さんとお父さんが結婚するときに、もし誰かが死んで、子供が1人になって親族もいなかったら、誰かの家で暮らしてあげよう。って約束したの。
それで、れーくんの親と話したら、きょうくんも亡くなったし、びびちゃんはうちで暮らすことになるんだけど、いい?」

「えっ?きょうくんの家で暮らすの?私はいいけど、学校は?」

「今の学校から転校して、もう一度戻ってきたらいいんじゃない?」

「わかった。いつから?」

「んー。一ヶ月か二ヶ月後ぐらい?
それぐらいまでには、荷物の整理しておいてね。でも、びびちゃんの家は壊さないから、戻りたい時に戻ればいいよ。」

「わかった。でも考えさせて。1週間で言いから。」

「いいよ。ゆっくり考えな。また電話するね。」