「おい、早くしろ!大河、その傷じゃ無理だろ?後は俺が始末する。足手まといはいらねーよ」



「厳しいなぁ海斗。ほら、唯ちゃんおいで」



グイッ


「あっ…」



手を引かれ、出口まで走った。



後ろから見る大河さんの刺された傷はとても痛々しかった。



私のせいだよね…




動くのも辛いはずなのに



ちゃんと私を引っ張っていってくれる。





私…








大河さんのことが好きなんだ…








こんな私が





恋してもいいですか?