「てめぇら…人の屋敷内に入ってきて俺を無視するたぁいい度胸じゃねーか」


男は青筋をたててこっちを睨んでる


「水野唯、お前は大河を連れてこっから出ろ」



出ろって言われても…



「逃がさねーよ…」


男の手が私に伸びてくる。



ガンッ



「ぐあっ!」



一瞬何が起こったのか分からなかった。



目の前の男は倒れ気絶している。



「あんまり調子こくと、痛い目見んで?」



大河さんがやったの?



そんな傷で?



「唯ちゃん、帰ろうか」



そう言って私に手を差し伸べた。





私は…この手を取ってもいいの?