殺される!


そう思い、ぎゅっと瞼を閉じた。



けど…


「?」



どんなに待っても痛みも何もなかった。



「唯ちゃん、怪我ないか?」



大河さん?


そっと瞼を開けると…



「?!」



そこには




私を庇って覆い被さる大河さんがいた。



え?何で……



「いやっ…」



ポタッ



私を庇ったせいで、私に刺さるはずだったナイフは大河さんの背中に刺さっていた。




「バカな男だな…」






「いやあああ!!!」





私のせいでっ



私なんかのせいでっ