「ちょっとお願いがあるんだ」 「はい?」 何? 何かおかしい… 男の雰囲気がさっきまでと違う。 「大丈夫。大人しくしてればいいからさ、せっかく可愛い格好してるんだし売る前にお頭にも見せてあげなきゃね」 は?お頭? ガッ 「んぐっ?!」 何?! 背後から何者かにハンカチで口を塞がれた。 クラッ これ…薬? 頭がボーッとしてきた。 「ちょっと眠っててよ。騒がれたら面倒だ」 その言葉を最後に私は意識を手放した。