私の居場所



「ちょっといいですか?」


「え?」


声をかけてきたのは、20代半ばくらいの男性。


「ちょっと道に迷ってしまって…ここに行きたいんですけど…」


と言って、紙を見せてきた。



「あ、ここなら知ってますよ」



「本当ですか?言葉だけだと分からないので連れていってもらってもいいかな?」


んー…動くなって言われたけど



地図を見る限りそう遠くはないみたいだし




「いいですよ」









この時の私はまだ何も知らなかった。



この軽はずみの行動があんなことになるなんて…