最初あの子を見たとき、ただの援交少女だと思っていた。



でも、彼女は何かに怯えていた。



何でやろう…ほっとけへんかった。


「おい」


と声をかければ、凄い勢いで逃げられた。



「大河?」


「あぁすまん、用思い出したわ!これタクシー代、これで帰って!」


「は?!ちょっと、大河!!」



俺は今ベッドで抱いた女にタクシー代を押しつけて彼女の後を追った。